カアルヴッセ　「山のあなた」

 

 

　今日も仕事でした。

 

　プリントに丸を付ける仕事ですが，タイミングにより突然ポッカリと丸を付けるプリントが無くなり，暇になる時があります。

勿論教室に入ってから机の前に座り立ち上がるまで，顔をあげる暇がない日もあります。

 

　今日は個別懇談会があり，ちょっとはやめに学校から生徒が帰るので，それに合わせて，いつもよりはやめの出勤となったこともあって，暇な時間が多い日でした。

 

　そんな時は「ぼ――っ」としてもいいし，教室にある本を読んでもいいのです。持ち込みの本はダメです。仕事中ですからね。

 

　「詩集」とか，絶対買わないし，普段読まないですが，作詞の参考になるかなと思って読んでみました。

宮沢賢治の雨ニモマケズ・・・や島崎藤村の初恋など有名どころを集めた詩集は・・・・うーーーん。やっぱり美しいと思います。かけません。

 

　カアルヴッセの「山のあなた」という詩は思わず書き写してしまいました。

上田敏という人が訳しています。

 

　　　　　　　　山のあなた

 

　　　　　　山のあなたの空遠く

 

　　　　　　「幸」住むと人のいう。

 

　　　　　　噫，われひとと尋めゆきて，

 

　　　　　　涙さしぐみかえりきぬ。

 

　　　　　　山のあなたになお遠く

 

　　　　　　「幸」住むと人のいう。

 

 

　解説によると

幸せが山の彼方にあると，人が言うので

探しに行ったけど，見つけられなくて

涙ぐみながら帰ってきた・・・

という詩らしいです。

 

　幸せははるか遠くにあるものではなくて

案外，身近にあって，それを見つけないといけないと言っているのか，それとも，もっと努力して遠くまで探しに行きなさいと言っているのか

分かりません。

 

　エステルは幸せは満足することを覚えたら，身近にごろごろあるものだと思います。

 

今日の楽しい気持ち

同じ詩でも子供の時に読んだ時と感じ方が違うので，自分も少し成長しているのだと分かって楽しい。