偶然

 

 

　立っていると・・・

　そこに突然，ジョンが現れた・・・

 

　目の前の広場にジョンの車が止まって，ジョンが降りてきたのです。

 

　仕事中だから声をかけない方がいいのかなとか考えることもなく気が付いたら

「こんにちは」

と声をかけていた自分がいました。

 

　ジョンも，びっくりしたのかしていないのかよくわからない表情で淡々と挨拶をし，建物の3階から合図を送る夫に

「昨日はどうも」

みたいな話をしていました。

「監督にきたの？」

偶然の出会いに興奮気味のエステルの質問に

「工期が迫っとるんで・・」

と，いつも通りクールに答えるジョン様です。

 

　私たち夫婦が，あの場所にいたのは，私たちの意志ではありませんでした。そこに行けと言われたので行ったのです。ジョンの会社の現場だということは知っていましたが，ジョンはいつも現場で働いているわけではないのでジョンがいるとは思っていませんでした。現に，いなかったのです。そして，その場所に私が立っていたのも私の意志ではありませんでした。夫にそこで待っていろと言われたので待っていました。そして，その時間にそこにいたのも偶然でした。まず，そこで行うことを先に済ませて他の場所に移動することもできましたから・・・。

 

　偶然が沢山重なって，あの時間にあの場所でジョンに会いました。どうってことないことですが，・・・・・・何だかワクワクして考えました。人との出会いはいつも偶然の積み重ねに過ぎないのでしょうか？

 

　何か，他にも理由がありそうな気がします。

 

　余談ですが，仕事着のジョンはギターを弾いている時よりかっこいいのです。惚れ惚れしますよ。どこがちがうのかなぁ・・・・

気持ちかな？ジョンは何よりも仕事が好きなんでしょうね，きっと。

 

今日の楽しい気持ち

偶然に思えない偶然は楽しい