副作用

 病気で寝ていると,夢なのか,思い出しただけなのか,よくわからない変な領域で,頭の中が活性化することがありませんか?

 今回ぼーっとした中で,中学の時のことを考えて?思い出して?いました。30年以上前のことです。

 

 エステルが,教室で男子と話していました。席が近かったのか,何か話があったのか,どうだったか,話していた内容や理由は覚えていませんが,その子の事はよく覚えています。勉強は学年で一番できるくらい頭が良くて,スポーツ万能で,品行方正で,優しくて,いわゆる優等生の子でした。

 そこに,1学年上の女子の先輩3人くらいが,つかつか近づいて来て・・

 「話があるけん・・・体育館に来てくれる?」

と,凄い剣幕でエステルに言いました。

一瞬,いっしょに話していた男子に助けを求める視線を向けましたが,あっさりスルーされました。そりゃそうですよね。関係ないし。巻き込まれたくないですよね。でも,今まで一緒に話していたのに・・ちょっとくらい何かアクションはないか?と情けなく感じたのも覚えています。(自分の行状は棚に上げて)

 体育館まで行って,先輩の話を聞いたのですが,エステルには全く思い当る節がありません。生意気だというのです。今思うと,先輩に呼び出されて,思い当る節がないと,謝らずに,ごねていること事態,確かに生意気です。

 「こちらとしては,そのような意図は毛頭ございませんでしたが,そのようないやな思いをさせてしまって申し訳ありませんでした。」

と謝るべきだったと,大人になった今はわかります。

 が,しかし,中学生です。

 自分としては制服も生徒手帳の規定通りだし,髪形だって,普通の普通だし,目立つことなんかしてないし,態度がどうこう言われても,自由人エステルにはわけがわからなかったのです。御姫様ですから。たたかれたり,けられたりはしませんでしたが,どうしよう・・・という思いでいっぱいになりました。

 そんな時,体育館に学年で一番の不良と言われている男子が助けに来てくれました。とても嬉しかったのと,ほっとしたのとで涙が出てきました。

 その後のことはあまり覚えていません。生徒指導室みたいな特別なところで,先生から,先輩と一緒に指導を受けました。先生に言ってくれたのは,もしかしたらあの優等生の子かもしれないし,不良の子かもしれないし,誰か別の子かもしれません。事実はわかりませんが,その時エステルは一つの法則を発見しました。普段はどうあれ,いざという時逃げる人と,いざという時助ける人。人間はその二種類に分類できると。自分はいざという時助ける人になろう。と決意したのです。

 

 なれてないですけど・・・お姫様ですから。

 

今日の楽しい気持ち

病気をすると変な脳が動き出して普段考えないことを考えて楽しい